研修の実施例

情報発信、情報収集における人権を学ぶ

神戸女学院中高(兵庫県西宮市)

 神戸女学院中等部・高等学部の全生徒約840人が2023年6月~2024年2月、「新聞のちから」委員会講師による「情報と人権」講座(計3回)を受講しました。

 1回目は、2023年6月14日に「ネットの情報を正しく活用しよう」のテーマで実施されました。講師は、レポートや論文で使う情報は発信元を確認し、信頼できるものだけを使うことの大切さを説明。引用する場合は、著者名や本のタイトル、サイト名などを具体的に明示し、どこからどこまでが引用かを分かるようにすることが必要だと伝えました。

 2回目は同年11月29日に「報道における人権」と題して開催。一方的な立場からの「情報発信」は人権侵害の恐れが出てくることや、「情報発信」は新聞でもSNSでも同じように責任を伴うため、常に書かれる相手の身になり、特定または不特定の人を傷つけないようにしなければならないことを学びました。

 最終回は2024年2月7日、「人権を尊重した取材とは~情報収集で気をつけるべきこと」がテーマ。卒業間近な高等学部3年生を除く生徒が受講しました。講師は、取材やインタビューで「情報収集」をする際、相手に無理強いをせず、状況によってはしっかり寄り添う必要があることを説明した後、「レポートや論文などを書くために、聞き取りなどが必要になる場合でも、聞きたいことを一方的に聞くのではなく、相手の立場を考えながら行いましょう」と呼びかけました。

3回の講座とも、生徒たちは講師からの問いかけに積極的に挙手をして答えるなど、熱心に話を聞いていました。

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