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小中学生が取材、執筆した「KBICミライ新聞」が完成!
神戸市中央区の神戸医療産業都市(KBIC)で、2022年11月から小中学生が新聞記者体験をして製作した「KBICミライ新聞」(タブロイド版8ページ)が完成し、約14万部が制作されました。神戸市立の全小中学校で全児童、生徒に配布されます。
「新聞のちから」委員会が神戸市と協力。子どもたちが地域で働く人びとにインタビューをして、地域について学びながら、読解力や文章力を高めてもらう企画で、昨年度のデザイン・クリエイティブセンター(愛称・KIITO)での新聞作りに続いて2度目の開催となりました。
今回は、神戸医療産業都市推進機構と共同で実施しました。神戸市や兵庫県芦屋市などから小中学生21人が参加。新聞記者経験者6人からメモの取り方や記事の書き方などの指導を受けながら、取材や原稿執筆、校閲を体験しました。
医療、研究機関や大学などを2日間かけて訪れました。スーパーコンピュータ「富岳」のある理化学研究所計算科学研究センター、手術支援ロボット「hinotori™(ヒノトリ)」を開発した「メディカロイド」のほか、兵庫県立こども病院、神戸アイセンター、甲南大学ポートアイランドキャンパス、製薬会社の日本べーリンガーインゲルハイムで最先端の技術や研究などについて直接話を聞き、記事を書き上げました。2023年1月には新聞作りを通して学んだことを1人ずつ発表し、学んだ内容を共有しました。
KBICミライ新聞には、子どもたちの記事のほか、「hinotori™」が実際に動いている様子や、新聞記者経験者が読解力向上のアドバイスをする動画のQRコードも掲載し、より楽しめる内容にしています。
終了後に参加者と保護者にアンケートをしたところ、参加した子どもと保護者全員が「(参加して)とても良かった」「良かった」と回答。取材を実施した2日間について、1日目は「うまくできないところがあった」という子どもが10人いましたが、インターネットなどを通じて取材先の情報を事前に収集したり、メモの取り方を工夫したりしたことで、2日目はほとんどいなくなりました。
保護者からは「普段は入れないところに入ることができ、家に帰ってきたら目がキラキラしていた」「自分の思いを相手に伝える時、工夫するようになった」「以前よりも新聞に興味を持ち、読むようになった」などの感想が寄せられました。
今回の記者体験企画の詳細についてはこちら。
※地域を紹介する新聞作りのイベントを開いてみませんか。「新聞のちから」委員会は、興味がある自治体や企業を募集しています。問い合わせは、上部の「お問い合わせ」ボタンからか、電話(06-6366-1880=平日午前10時~午後5時)かメール(o-chikara@yomiuri.com)で。
2023.02.16