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「言葉は人生の伴走者」 第5回新聞のちからセミナーで、増田明美さん語る
「新聞のちから」委員会は2022年9月20日、大阪市内のホテルで「第5回新聞のちからセミナー」を開き、読売新聞「人生案内」回答者の1人でスポーツジャーナリストの増田明美さんが「言葉は人生の伴走者」と題して講演しました。参加した関西の企業や学校、自治体関係者約120人は「相談に寄り添う回答を心掛けている」という増田さんの話に引き込まれました。
3年ほどと言われて回答者を引き受けたという増田さんは、作家や弁護士ら専門家が控える回答者の中で、「私は相談者に寄り添うことで、約10年続けてきました」と振り返り、「言葉というのは、悩んでいる人の心を軽くする力がある」と力を込めました。
女子マラソン選手として何度も記録を塗り替えながら、20歳で出場した1984年のロサンゼルス五輪で途中棄権した挫折体験も披露。再起を期して出場した大会で沿道から罵声を浴びた一方、自分を追い越した市民ランナーから「増田さん、一緒に走ろうよ」と励まされたと話し、「言葉ひとつで、自分がみじめに思えたり、励まされたりした」と、言葉の力や重みをかみしめていました。
増田さんが回答した人生案内の記事の、相談部分だけを用いて、参加者が回答を考えるミニ講座も開きました。参加者2人の回答に増田さんは「相談者の背中を押す、見事な回答」「相談してくる人は、前に進みたいんですよね」「私も、一歩踏み出せるような言葉を選んでいます」と応じていました。
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講演後に開かれたミニ講座
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約120人が参加しました
2022.9.20