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第4回新聞のちからセミナーを開催、夏井いつきさん「言葉の力 俳句の力」を語る
講演する夏井いつきさん
新聞を教材にした文章講座を展開している「新聞のちから」委員会は10月25日、大阪市内のホテルで「第4回新聞のちからセミナー」を開き、俳人の夏井いつきさんが「言葉の力 俳句の力」と題して講演した。参加した関西の企業や大学などの関係者約120人は、記事の見出しにも通じる俳句の「省略の妙」に感じ入った様子だった。
夏井さんは松山市を拠点に、高校生が秀句を競う「俳句甲子園」の開催など、一人でも多くの人に俳句に触れてもらう「俳句の種まき」活動を各地で繰り広げている。ここ数年は民放のテレビ番組で芸能人の俳句をバッサリ削って見事に仕立て直す姿で広く知られる。
講演で夏井さんは、自らの活動を振り返りつつ、ある講座で小学生が「テレビを見て、(水がさらさらと流れるという意味の)潺潺(せんせん)と、という言葉がかっこいいと思ったと話してくれた。言葉にはそんな力がある」と熱く語った。
つらいことや腹が立つことも、季語を一つ添えて五七五に仕立てたら立派な俳句になるとも話した。質疑応答で俳句を詠むコツを尋ねられると、「あなたにもできます。今すぐ始めて下さい」と励ました。
講演後には「新聞のちからTALK」コーナーを設けた。戸田博子事務局長がコーディネーターを務め、和泉康夫・新日本テック社長、角谷太基(かくたに・ふとき)・サンコー社長、吉田昌弘・間口ホールディングスDX推進戦略室チーフディレクターの3人が登場。「新聞のちから」研修の面白さ、社員の変化、DX時代に必要な力などを、受講経験をもとに、わかりやすく語った。
参加者の大半は、ちから研修の受講経験のある企業などの代表者や人事担当者、大学の総務やキャリアセンターのトップ。人材育成にかかわる人が多く、名刺交換会では、熱心な情報交換が続いた。
質疑応答の時間に夏井さんへ質問する参加者
「新聞のちからTALK」コーナーで、新聞のちから研修の魅力について語る、和泉社長、角谷社長、吉田チーフディレクター(左から)
2021.10.25