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新聞のちから講師が指導した子ども記者に成長の調査結果

 新聞のちから講師の指導で大阪市内の小中学生が記者の仕事を体験する事業で、子どもたちの創造力や意志力などの力が伸びていたことがわかった。調査した専門家は「記者の指導を受ける体験が子どもたちの学びの起爆剤になった」と分析する。

 2007年から大阪市や民間企業が実行委員会を組織して進める体験学習事業「こども夢・プロジェクト」。記者体験のほか、12種類の仕事をプロから学び、児童生徒の人間力や職業観を育む狙いがある。

 読売新聞も14年から協力し、大阪・関西万博をテーマに昨年10月、小中学生9人に対し、取材の仕方や記事の書き方を指導した。大阪・関西万博の準備を進める英国総領事への取材を指導したり、建設中のパビリオンで責任者から話を聞く内容を助言したりした。

 取材内容は「こども夢新聞」(=写真)として発行され、市内の小中学校を通じて18万人の子どもたちに配達された。

 実行委はこの取り組みの前後に子どもたちにアンケート。積極性や思考力、コミュニケーション力に関連する18項目の質問をしたところ、創造力や意志力、傾聴力など11項目で参加者の成長を示すデータが得られた。特に「発信力」をみる「話す、書くなど自分を表現することができる」とした項目で、力量がアップしたと感じる参加者が増えていた。

 実行委員長を務め、調査を実施した今西幸蔵・前高野山大学特任教授(教育学、=写真)は「子どもたちの体験活動は学校教育だけでは難しく、学校外活動が大切になっている」と強調。記者体験事業については「興味を持ったことを文章で表す取り組みに意義がある。自分の書いたものが新聞に載るという緊張感、掲載後の喜びも味わえる」と評価している。

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